こんにちは。
看護師、骨粗鬆症マネージャーの市場です。


みなさん、毎年10月20日は「世界骨粗鬆症デー」ということをご存じでしょうか。

World Osteoporosis Day ・・・ 「WOD」といいます。

骨粗鬆症および骨代謝障害の市民啓発を目的に、
1998年国際骨粗鬆症財団(IOF)と世界保健機関(WHO)が制定しました。

世界から「骨粗鬆症による骨折をなくす」という、地球規模のキャンペーンです!!
まだ、日本ではあまり知られていませんが、昨年は国内10箇所で、
イメージカラーのブルーでライトアップが行われました。

   

 

  

 
キャンペーンのイベントの中で行われる市民公開講座は盛況だったと聞いています。
また、イベント後は検診受診率がアップするという成果も出ているとのことでした。
 
残念ながら、阪神間ではまだこのような取り組みは行われていません。



上の表は、2018年の全国の骨粗鬆症検診率です。

検診実施率の地域差も大きいのですが、全国平均の受診率は5%程度。
 
兵庫県は3%、全国30位です。
メタボ検診の受診率が50%を超えていることを思うと、まだまだ周知されてないと感じます。
 
この検診受診率と、要介護率には相関関係があり、検診率が低い地域ほど大腿骨の骨折を起こしやすく、
介護が必要になる傾向があることがわかっています。



ちなみにですが、尼崎では「骨アップ元気相談会」という予約制の検診が行われていましたが、
コロナの感染拡大に伴い中止となり、まだ再開されていません。


なので、せめて年に一回。
この地球規模のキャンペーンが、「骨密度、測ってみようかしら」というきっかけになればうれしいです。


クリニックの待合にも掲示している、今年のWODのポスターです。

今年のテーマは「BUILD BETTER BONES」「丈夫な骨を作ろう」です。

日本でも、骨粗鬆症による骨折を「どげんかせんといかん!」(笑)という流れになってます。
私も、啓発活動や治療継続のお手伝いなど、日々の業務の中でできることを続けたいと思います。

みなさん、一緒に、丈夫な骨を作りましょう!
まず、骨密度を測ってみませんか?